バッティンググローブは天然皮革と合成皮革のどっちがいい?違いと選び方を解説

バッティンググローブ

バッティンググローブの商品説明を見ると、「天然皮革」「羊革」「やぎ革」「合成皮革」「人工皮革」など、さまざまな素材名が出てきます。どれを選べばよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、フィット感や素手に近い感覚を重視するなら天然皮革、手入れのしやすさや気軽さを重視するなら合成皮革・人工皮革が選びやすいです。

ただし、素材名だけでグリップ力や耐久性の優劣が決まるわけではありません。表面加工や縫製、サイズ、手首ベルトの構造によっても使用感は変わります。この記事では、一般的な素材の特徴、メーカー公式情報、筆者が実際に使ったモデルの感想を分けて解説します。

天然皮革と合成皮革の違いを比較

比較項目天然皮革合成皮革・人工皮革
手へのなじみ使ううちになじみやすい傾向形や質感が比較的安定しやすい
グリップ感革の柔らかさや薄さを生かしたモデルがある表面加工でグリップ力を高めたモデルがある
水や汗への対応水洗いできない製品もあるため表示確認が必要水洗い可能な製品を選びやすいが、全製品が洗えるわけではない
手入れ使用後の乾燥や状態確認が重要比較的扱いやすい製品が多い
価格上位モデルに多く、価格は高めになりやすいエントリーから上位モデルまで幅広い
向いている人フィット感や素手感覚を重視する人初心者、練習用、手入れを簡単にしたい人

天然皮革にも洗える製品があり、合成皮革にも水洗いできない製品があります。「本革だから高性能」「合皮だから丈夫」と決めつけず、商品ごとの素材表示と取扱方法を確認することが大切です。

天然皮革・合成皮革・人工皮革とは?

天然皮革は動物の皮をなめした素材

天然皮革は、動物の皮を腐敗しないようになめして作られた素材です。バッティンググローブでは羊革ややぎ革が使われ、商品説明では「シープレザー」「カブレッタレザー」などと表記されることもあります。

なお、バッティンググローブは手のひら側と手の甲側で異なる素材を組み合わせることがあります。購入時は「本体素材」だけでなく、バットに触れる手のひら側の素材を確認しましょう。

合成皮革と人工皮革は厳密には構造が異なる

日常会話では、合成皮革と人工皮革をまとめて「合皮」と呼ぶことがあります。しかし、厳密には同じものではありません。

  • 合成皮革:織物や編物などの基布に合成樹脂をコーティングした素材
  • 人工皮革:超極細繊維の特殊不織布にポリウレタン樹脂などを含浸させ、天然皮革に近い構造を目指した素材

これは日本化学繊維協会が示している一般的な区分です。実際の商品選びでは呼び方だけで判断せず、メーカーが案内する特徴や洗濯表示まで確認してください。

天然皮革のメリット

手になじむ感覚を得やすい

天然皮革の大きな魅力は、使ううちに手になじみやすいことです。柔らかく薄い革を使ったモデルでは、バットと手の間に余計な厚みを感じにくく、素手に近い感覚を得やすくなります。

柔らかさや一体感を重視したモデルがある

たとえば、ミズノプロ「モーションアークUF」は手のひら側に羊革を採用し、柔らかさや軽さ、手袋との一体感を特徴として案内しています。フランクリン「CFX PRO」も、手のひらに溝加工を施したカブレッタレザーを使用しています。

ただし、同じ天然皮革でも革の厚さ、加工、縫製によって感触は異なります。天然皮革という表示だけで選ぶのではなく、可能であれば試着して握りやすさを確認しましょう。

天然皮革のデメリット

水や汗の扱いに注意が必要

天然皮革は、水分を含んだ状態のまま放置すると硬さや型崩れにつながる可能性があります。使用後は手袋をバッグに入れたままにせず、形を整えて風通しのよい日陰で乾かしましょう。

水洗いの可否は製品ごとに異なります。「単独水洗い可」などの表示がない場合は、自己判断で丸洗いせず、メーカーの取扱方法を確認するのが安全です。

価格が高めになりやすい

天然皮革は各メーカーの上位モデルに採用されることが多く、合成皮革のエントリーモデルより価格が高くなる傾向があります。予算を抑えたい場合は、全面の素材ではなく、使用感に影響しやすい手のひら側に天然皮革を使ったモデルを比較してみましょう。

合成皮革・人工皮革のメリット

手入れしやすいモデルを選びやすい

合成皮革・人工皮革には、水洗い可能なバッティンググローブが多くあります。汗をかく夏場や練習回数が多い人にとって、汚れたときに洗いやすいことは大きなメリットです。

ただし、合成皮革・人工皮革なら必ず洗えるわけではありません。洗濯機の使用可否や洗剤の指定を含め、製品パッケージや公式サイトの表示に従ってください。

価格と機能の選択肢が幅広い

合成皮革・人工皮革は、初めて買いやすい価格帯から、独自の表面加工でグリップ力を高めたモデルまで選択肢が豊富です。練習用と試合用を分けたい人にも向いています。

合成皮革・人工皮革のデメリット

天然皮革のように、使用するほど自分の手の形へ変化する感覚は得にくい傾向があります。また、表面の樹脂やグリップ加工が摩耗すると、購入時と感触が変わることがあります。

一方で、天然皮革よりグリップ力が弱いとは限りません。合成素材ならではの表面加工を生かしたモデルもあるため、素材名よりも実際の握りやすさと使用目的で判断しましょう。

実際に使った天然皮革モデルの使用感

フランクリン CFX PRO

筆者が購入したフランクリン CFX PROはAdult Sサイズです。手のひらのフィット感は良好で、指の長さもほぼぴったりでした。小指には少し余りがありますが、軽く素振りした範囲では装着中のズレは感じていません。

革はやや厚めに感じる一方、曲げにくさはなく、グリップ力も良好です。なお、汗をかいた実戦でのグリップ力や長期耐久性はまだ確認できていないため、ここでは断定しません。詳しいサイズ感はフランクリン CFX PROの購入レビューで紹介しています。

フランクリン CFX PROの手のひら側
筆者が購入したフランクリン CFX PRO。手のひら側には天然皮革が使われています。

約3年間使ったミズノプロ

筆者が約3年間使用したミズノプロは、素手感覚が強く、手首のホールド感も良好でした。長く使ったため現在は親指部分に穴が開いています。

ただし、所有品の正式な型番と素材表示は確認できていません。現行のミズノプロに羊革を使ったモデルがあることは公式情報で確認できますが、筆者の旧モデルの使用感を現行品すべてに当てはめることはしません。

約3年間使用したミズノプロの手のひら側と親指部分の穴
約3年間使用したミズノプロ。長期使用により親指部分に穴が開いています。

草野球では天然皮革と合成皮革のどちらがおすすめ?

フィット感を優先するなら天然皮革

試合用として、手になじむ感覚やバットとの一体感を重視したい人は、天然皮革を使ったモデルから選ぶとよいでしょう。手入れに多少手間がかかっても、装着感を優先したい人に向いています。

練習量や扱いやすさを優先するなら合成皮革・人工皮革

練習回数が多い人、汗や汚れを気にせず使いたい人、初めてバッティンググローブを買う人には、合成皮革・人工皮革も有力な選択肢です。水洗い可能なモデルなら、清潔な状態を保ちやすくなります。

合皮モデルを具体的に比較したい人は、草野球初心者におすすめの安いバッティンググローブ5選で、水洗いの可否や価格、サイズ展開をまとめています。

試合用と練習用を分ける方法もある

2組用意できるなら、試合用はフィット感を重視した天然皮革、練習用は手入れしやすい合成皮革・人工皮革と使い分ける方法もあります。1組だけ選ぶ場合は、素材より先に自分の使用頻度と手入れにかけられる時間を考えると選びやすくなります。

購入前に素材以外で確認したいポイント

  • 手のひら側に使われている素材
  • サイズ表記と手囲いの実寸
  • 指先や小指に余りがないか
  • 手首ベルトの構造とホールド感
  • 水洗いの可否と手入れ方法
  • 左右セットか片手用か
  • 通販で購入する場合の返品・交換条件

とくにサイズが合わないと、素材のよさを生かせません。詳しくはバッティンググローブのサイズ選びメーカー別のサイズ感比較をご覧ください。通販で買う場合は通販購入で失敗しないポイントも参考になります。

使用後の手入れで長持ちさせよう

  1. 使用後はバッグから出す
  2. 表面の汗や汚れを乾いた布で拭く
  3. 形を整えて風通しのよい日陰で乾かす
  4. 水洗いは製品の表示に従う
  5. ドライヤーや直射日光で急激に乾かさない

筆者は約3年間使ったミズノプロを実際に手洗いし、作業時間約20〜30分、乾燥約1日で再使用できる状態まで戻せました。乾燥後の硬さにも大きな問題はありませんでした。ただし、同じ方法がすべての製品に使えるとは限りません。手順と注意点は革製バッティンググローブの洗い方で詳しく紹介しています。

まとめ|素材名だけでなく使用目的で選ぼう

天然皮革は手になじむ感覚や一体感、合成皮革・人工皮革は扱いやすさと選択肢の広さが魅力です。どちらが上というより、試合用か練習用か、使用頻度、手入れにかけられる時間によって最適な素材は変わります。

迷ったときは、まず手のひら側の素材と水洗い表示を確認し、できれば試着して握りやすさを比べてみてください。サイズが合い、自分が気持ちよく使えるバッティンググローブを選ぶことが、後悔しないためのいちばんの近道です。

参考情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました